顎関節症とTCHの勉強会に参加しました。

こんにちは。

この前の日曜日、以前からお話を聴かせていただきたかった東京医科歯科大学・西山暁先生の講演会に参加しました。

テーマは、顎関節症、特にTCH(歯牙接触癖)についてです。

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顎関節症については、もともと大学院がかみ合わせを研究する科だったので、
大学病院内の顎関節症の症例検討会にも参加し、頭の中は整理されていましたが、
当時と今とでは、その分類も考え方も、治療のアプローチの仕方も変化しています。

今回は、大事な部分の変更点が確認できて、とても有意義でした。
よく整理して、しっかりと頭に落とし込んで毎日の診療にいかします。

 

TCHについても、本当に多くの患者さんがこのことが原因でお困りなので、
知識の整理ができてよかったです。

TCHは日本語では歯牙接触癖といいます。

上下の歯は食事の時以外は、本来離れているのが正常なのですが、
食事以外の時にも噛み合わせてしまう癖のことを、TCHと言います。

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合わさっている時の力の大きさは関係ありません。
たとえ弱い力で、そっと合わさっているだけでも、
弱い力だからこそ長時間に及びやすく、筋肉にとっては負担が大きいのです。

 

TCHがあると、筋の過緊張により、顎の筋肉や関節が痛かったり、
歯の痛みや不快感、しみるなどの症状を引き起こします。

歯がしみる方の中には、TCHが原因になっている方も多いと感じています。

 

むし歯や歯周病という感染症は完治して、それによって失われた歯も復元した。
毎日のセルフケア上手にできるようになって定着した。
あとは健康を維持するために、メンテナンスをしていくだけ!

という段階まできたのに、歯がしみる、顎がだるい、そのせいで日常にストレスがある。

そんな状況は実は多いのです。

 

みなさんの中にも、むし歯はないって言われたけど、歯がしみて困っている。
という方がいらっしゃるかもしれません。

お仕事をしている時、本を読んでいる時、運転している時、携帯を見ている時などに、
上下の歯が合わさっていなくて隙間があるか、感じてみてください。

歯が離れているのが正常の位置です。

 

歯がしみる方の中には、TCHを無くすことで症状の消えることもよく経験します。

なんとなくいつも歯がしみる、顎がだるい感じがする、首や肩が辛いなどの症状でお困りでしたら、
TCHの知識もお持ちの歯医者さんに、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

 

皆さまが快適なお口で、楽しい毎日を過ごせますように
藤井歯科医院・副院長
藤井芳仁

名古屋市天白区植田
歯周病、インプラント、審美歯科、歯内療法、予防歯科、
総合治療の
「大切な歯をできるだけ削らない、歯と神経を残す」歯医者|藤井歯科医院