せっかく頑張って治したのに、むし歯を繰り返す?
こんにちは。
何回か治療についての記事が続きましたので、今日は一番大切な予防のお話です。
今日はこちらのむし歯で解説です。
(前回の記事と同じ写真です。)
銀歯が入っている歯に、新たにむし歯ができています。
場所はわかりますか?
黄色丸の部分の、歯の内部にむし歯があります。
このむし歯の原因のむし歯菌は、どこから歯の中に入ったのでしょうか?
歯と歯の間(黄色矢印)に、長い期間むし歯菌がいたために、
紫矢印の経路で歯の中に侵入してしまいました。
もう少し患者様の日常の生活習慣レベルで表現すると、
このむし歯の原因は、「歯と歯の間のクリーニング不足」と言えるかと思います。
歯ブラシでのクリーニングは十分なさっていたのですが、
歯ブラシではカバーしきれない歯の間から、むし歯菌にやられてしまいました。
以前、こちらの記事でも歯の間のクリーニングについてお話しています。
その他に、食事の内容や、歯にかかる力も、むし歯の原因の一つになっていると考えられます。
(むし歯になりにくく、全身的にも健康を維持できる、体が本来必要としている食事があります)
原因が残っていれば、結果は起こり続ける
今回のむし歯とその原因はわかりましたね。
でも、この歯の銀歯のことを考えてみましょう。
銀歯になったのは、当時、むし歯になったからです。
当時の原因は、やはり同じく歯の間のむし歯菌です。
このように、原因が歯の間のクリーニング不足であり、その習慣が続く以上、
一つのむし歯を治しても、同じ原因により、場所を変えて、他の部位で同じことが起こります。
前々回の記事のむし歯も同じでした。
いかに歯の間のクリーニング(フロスや歯間ブラシ)が大切か、お分かりいただけるかと思います。
今回、むし歯に限ってお話を進めてきましたが、
歯の間の細菌は、歯周病の発生にも大きく関わりますので、
歯の間をきれいにすることは、歯周病予防に直結する、とっても大切なことです。
2つの大切なこと
健康なお口を維持するためには、
- 普段からむし歯を作らない習慣
- できてしまったむし歯は、丁寧に精密に治療する
何と言っても、健康なお口への一番の近道は、むし歯を作らないことです。
そのためには、普段からのクリーニング習慣です。
特に歯の間のクリーニングに、デンタルフロスや歯間ブラシを使うこと。
しかし、普段自覚症状のない時の心がけが全てなので、なかなかやる気が起こりませんよね。
よくわかります、でも、やっぱりそこなんです。
今後もいろいろな記事で、歯の間のクリーニングの重要性を、
しつこくしつこくお伝えしていきたいと思います。笑
患者さまにできること
2つ目(丁寧・精密な治療)については、みなさまにはどうすることもできないので、
自分の体を守っていくためには、
- 毎日のセルフケア習慣
- 丁寧精密な治療、セルフケア習慣のアドバイスや、メインテナンスをしてくれる、
歯医者さん選び
ということになりますね。
2つ目、かなり大事です。結局は、1つ目につながりますもんね。
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これからの1週間は、楽しい食事や、もしかしたら夜更かしも増えるかもしれません。
一年に一回の大切な時間、楽しみましょう!
でも、お休みの期間に、たまにはお口のケアも細かくしてあげてくださいね。
また、普段お忙しい方にとっては、クリーニングの時間がしっかり取れるチャンスかもしれません。
一年間頑張ってくれたお口を、よく見ながらケアしてあげるのも、いいのかなと思います。
お口は、私たちの健康のために毎日とても頑張ってくれています。
それでは、
よいお年をお迎えください!
皆さまが快適なお口で、楽しい毎日を過ごせますように
藤井歯科医院・副院長
藤井芳仁
名古屋市天白区植田
歯周病、インプラント、審美歯科、歯内療法、予防歯科、総合治療の藤井歯科医院