歯の治療スタート前には、お口の環境改善を!
こんにちは。
桜の花も散りはじめ、暖かくなってきましたね。
今回は、
痛みのある歯を治療する前に、まず行うべき、とても大切な内容のお話です。
歯科を受診する時は、多くの場合で痛みや違和感など、何らかの苦痛を感じていますよね。
なので、まずはその痛みを取る治療はもちろん必要です。
でも、そのまま、その治療だけを続けていいのでしょうか。
例えばむし歯の場合、
むし歯という【結果】があるなら、その前には、【原因】があります。
【結果】=むし歯 に対する、むし歯治療=「対症療法」のみでいいのでしょうか。
「対症療法」と合わせて、
その【結果】を生むことになった【原因】=細菌 を取り除く、
お口の環境改善=「原因療法」を行う必要があります。
応急処置で、苦痛が和らぎ進行を止めたら、その次には、
「原因療法」として、お口の環境改善を行います。
具体的には、
患者さんは、毎日行うセルフケアの質を、できる範囲で上げ、
私たちは、クリーニングによって、原因となっている細菌を取り除きます。
その結果、
- 歯周病にかかっている場合には、細菌を取り除くことが歯周病の基本治療になり、歯周病が治ります。
(重度の場合は、より高度な治療が必要なこともあります。) - 歯周病が治ることで、歯ぐきからの出血がなくなり、むし歯治療の精度が上がります。結果的に長持ちします。
(出血や唾液が治療部位にあると、むし歯治療の精度が下がります。) - むし歯の原因である細菌の除去ができるので、治療後のむし歯再発を防ぐことができます。
と、お体を大切にするためには、いいことばかりです。
(*今回、わかりやすくするために、むし歯の原因を、細菌に限ってお話しましたが、
実際には、食習慣をはじめ唾液、呼吸、姿勢、噛みしめ、生活習慣など、さまざまな因子が関係します。)
また、
治療計画は、専門家としてのサポートをした上で、患者さんのお考え、ご希望、期間などを最重視して、患者さんと一緒に決定します。
お話をよく伺い、ご要望によっては、この他の流れで行うこともありますので、ご相談ください。
実際には、ほとんどの方が今回お話ししたプランで進めています。
お疲れ様でした。
今回は概念的なお話が続き、分かり難かったかもしれません。
「何をするにも、まずはお口をキレイにするといいんだな。」と、ざっくりで捉えていただければ十分です。
(初めからそう書けばよかったかな…。)
中部地方では、お花見のできる最後の週末になりそうですね。
今週末がちょうどの地域、まだこれからの地域の方もいらっしゃることと思います。
みなさま、素敵な週末を!
皆さまが快適なお口と健康な体で、楽しい毎日を過ごせますように
YF DENTAL OFFICE
名古屋市千種区池下 ナゴヤセントラルガーデン内
歯周病、歯内療法、審美歯科、インプラント、ダイレクトボンディング、歯の移植、予防歯科、総合治療の
「大切な歯をできるだけ削らない、歯と神経を残す」歯医者|YF DENTAL OFFICE