ルーペの話(後編)高倍率ルーペの見分けかた

こんにちは。

前回、ルーペの話(前編)では、長持ちする治療のためにはルーペの存在が欠かせないことをお伝えしました。

ポイントは、

  • 検査からメンテナンスまで全ての内容で、6倍以上の高倍率ルーペ使用が必須
  • 歯科医師と歯科衛生士が共に、6倍以上の高倍率ルーペを使うこと

でした。

では、歯医者さん選びの基準の一つとして、患者様がHPや院内で見るルーペが高倍率ルーペかどうかは、どのように判断すれば良いのでしょうか。

今回は、高倍率ルーペの見た目について解説します。

ルーペには倍率によって形が違う

ルーぺには倍率によってレンズの構造が2種類あり、それぞれ形が違います。

左:低倍率(三角形)   右:高倍率(筒形)
  • 低倍率(三角形):2倍〜3.5倍
  • 高倍率(筒形) :4倍〜12倍

低倍率は三角形

写真は、当院所有の歯科材料通販業者さんのメジャーなもの。
2.5倍で、ルーペ未経験者のトレーニングに最適です。

おそらく最も多くの歯科医院で使われているタイプだと思います。


他のメーカーだと、
こちら↓は、サージテル社の低倍率モデル

出典:株式会社オーラルケアHP

こちら↓も低倍率モデル

出典:株式会社オーラルケアHP

ルーペがレンズを貫通しているタイプです。
見にくいですが、三角形です。


さらに別のメーカーでも、

こちら↓も、ユニバット社の低倍率モデル。

出典:サンデンタル株式会社HP
出典:サンデンタル株式会社HP

低倍率タイプはどれも三角形で、短いのが特徴です。

高倍率は筒形

こちら↑は、院内で歯科衛生士さんが使っているサージテル社の8倍。
レンズが筒形です。

(*メーカーは8倍と表現しますが、私は他社製6.5倍と同等と思っています)

こちら↑も、院内で歯科衛生士さんが使っているユニバット社の6倍。
レンズが筒形です。

こちら↑は、私が使っているアドメテック社の7.5倍。

途中で曲がっているのは、このように↓

下を見るために首を下向きに曲げずに、前を向いて治療できるためです。

私は年に2回くらい、下向きの診療姿勢のせいで背中から首を痛めてしまっていたのですが、こちらの曲がっているタイプに変えたらその苦痛から解放されました。


高倍率モデルはレンズの構造上、筒形になります。

倍率が高いと長い

筒形の高倍率グループでも、倍率によって長さが変わります。

出典:株式会社オーラルケアHP

↑は6倍。(実際には4.5倍相当と思われる。メーカーは6倍表記)

出典:株式会社オーラルケアHP

↑は8倍。(実際には6.5倍相当と思われる。メーカーは8倍表記)

下のレンズの方が、倍率が高く長いです。

倍率が高いルーペは、長さが長くなります。

筒形で長いレンズが高倍率

高倍率ルーペの見分け方をまとめると、

  • 形 :高倍率は筒形。
  • 長さ:倍率が上がると長くなる

生涯お口の健康を守るために受けたい歯科治療で使うルーペは、ある長さ以上の筒形のルーペ、ということになります。

しかし、さすがに患者様がHPや院内でルーペを見たときに、長い短いの判断をするのは難しいですね…。

精密で長持ちする治療を受けるためには、裸眼や三角形のルーペでの治療ではない方が良くて、できれば筒形の長いルーペ、と覚えておいて下さい。

まとめ

生涯ご自分の歯で過ごすには、精密で質の高い歯科医療にサポートされていることが必要です。

そして、歯科医院選びの基準の一つに、ルーペの使用とその倍率があります。

ルーペについてのまとめ

  • 歯科医師と歯科衛生士が共に、高倍率ルーペを使っていること
  • ルーペは全ての内容(検査、治療、メンテナンス等)で使われていること
  • ルーペの倍率は6倍以上が必要
  • 高倍率ルーペの見た目は、筒形。三角形は低倍率。


前回から2回にわたって、患者様からよく伺う「その医院が精密な治療をしているか、どう判断したらいいかがわからない」というお悩みに対し、

私が精密な治療には最低限必要だと思っている高倍率ルーペについてお伝えしました。

生涯のお口の健康を守ってくれる歯科医院選びの基準は他にもあると思いますが、高倍率ルーペの使用は最低限の基準にしていいと思います。

補足:
マイクロスコープはルーペをさらに上回る拡大率なので、ルーペをマイクロスコープに置き換えると、より質は高くなるでしょう。
ただ、使いこなすためにトレーニングが必要なので、そこをクリアできているかは大切なポイントです。


皆さまが快適なお口と健康な体で、楽しい毎日を過ごせますように

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