個別使用の削る道具

こんにちは。

毎日の治療で、なくてなならない歯を削るドリル。
そのドリルの先端に付いている歯を削る部分のことを、
専門用語で「バー」といいます。

今日はバーの扱いについてのお話です。
患者さまの歯に直接触れる数少ない道具です。

清潔なバーで治療を受けたいですね。

バーは、歯を削る、これです。

ドリル先端

下の写真は、治療ジャンルごとに組まれているバーセットです。

バーセット

むし歯治療用バーセット

歯科の治療では、治療内容によって様々なバーを使います。

先生によって好みは分かれますが、
むし歯治療にはこの10種類、根の治療には別の6種類、被せ物治療には別の8種類、
という様に使うバーが変わります。

 

そして、治療内容ごとに自分がよく使うバーを選んだのが、これらのバーセットです。

実際の治療の内容は多岐に渡りますので、
一回の治療で治療内容に応じたバーセットを、2−3セット使うこともあります。

各患者さまごとに1セット使い、治療が終わったらセットごと滅菌します。

仮に治療中にセットの中から1本しか使わなくても、使っていない他のバーも含めて、
バーセットごと滅菌します。

バーの役割

バーには、2つの機能があると考えています。

  1. 歯の形を作り上げるための、「削る道具」
  2. 体から感染源を取り除くための、体内に入る「外科器具」

特にむし歯が大きく、神経の処置を行う場合は、完全な体の内部を扱う事になり、
特にバーは清潔である必要があります。

バーセットごとに毎回滅菌する方法により、
全てのバーが常に清潔な状態で、治療を受けることができます。

清潔なバーで体内の組織を扱うことは、治療後の良好な経過に結びつきます。

実際の治療の質には、その他の様々な要因も影響しますので、
バーの管理方法だけでは語れないですが、一つの大事な部分です。

今日は患者さまのお口に入る診療器具のお話でした。

 

お口のストレスなく楽しい時間を過ごせますように

藤井歯科医院・副院長
藤井芳仁