大切な歯を救うために!根の治療(歯内療法)の重要ポイント[後編]

こんにちは。

今回は、根の治療の重要ポイント[後編]です。

今回の後半に少し難しい話が出てきますが、
できれば頭に置いておいていただきたい、皆さんがよく遭遇するであろう内容です。
ご興味がありましたら読んでみてください。

前回は、根の病気の基本と、治療結果を高めるために必要な考え方、隔壁についてお話しました。

今日はその次のお話です。

では、頑張っていきましょう!

ラバーダム

隔壁の次には、歯にゴムのマスクをします。

ラバーダム

ラバーダムで清潔な環境を作ります。

ラバーダム

隔壁とラバーダムにより、清潔な環境で歯の中を治療できます。

青いのは、ゴムのシートで、この処置をラバーダムと言います。

これで、細菌感染の可能性のある唾液は、ゴムの下に隔離されました。

これから細菌を除去しようとする根の中には、清潔な器具と薬液のみが触れることになります。

隔壁、ラバーダム、と、環境を整えたところで、次にやっと根の中の治療に進みます。

根の治療ってなにしてるの?

環境を整えたら、あとは拡大ルーペとライトを使って、根の中を丁寧にきれいにします。

根の治療で行うのは、

細菌が入り込んだ根の内面を削ることで、根の内部から細菌を取り除くことです。

根の中にお薬を入れれば治るわけではありません。

お薬の交換の意味?

歯医者さんで、「お薬の交換をしましょう。」と言われた方もいらっしゃるかもしれません。
それは、大前例として悪さをするメインの細菌が取れていてこそ、そのあとの話です。

中に細菌がいるままに薬を交換したところで、根本解決にはなりません。

薬は、根の内面から細菌が取り除かれた上で、その場所を消毒するためには入れるもの

そして、薬を交換しないと治らないケースは、そんなに多くはありません。

ほとんどは、根の中の細菌を除去すれば、患者さまの免疫が自然に治してくれます。
(難治性の病気もありますが、それは別の機会にお話しします。)

今回の患者さまが2分くらいで受けていらした治療は、薬の交換かもしれません。

今回、私が根の内面をルーペで見ながら最小限で削っていくと、
細菌感染したと考えられる歯が根の先の方に残っていることが確認できました。

そして、その感染した歯を除去すると、2ヶ月間約8回の治療で引かなかった痛みは、
1週間後の来院時には軽減していました。

体は治りたがっていたのに、細菌が根の中にいたために治らせてもらえなかった。

ただそれだけなのです。

残念ながらお薬の交換をさらに繰り返しても、
痛みは引かなかった可能性があります。

お薬の交換でも痛みが消えることも?

しかし、お薬の交換をしていくうちに痛みが消えて、「治った」と判断されることもあります。

もしも、根の中の細菌が取りきれていないのに薬の交換を続け、それでも痛みが消えたとすると、

それは、
・細菌は存在するが、薬の効果で細菌が弱った
・治療のたびに根の中に酸素が循環し、酸素が苦手な細菌が弱った

のどちらかかもしれません。

しかし、最終的に詰めるお薬は別のモノで、消毒効果はありません。

根の中に薬が入っていなかったり、被せ物が入ることで酸素のない環境になれば、
細菌は再び元気を取り戻し、振り出しに戻ります。

残念ながら、この繰り返しの結果、抜歯に至ることがとても多いのが現状です。

まとめ

2回にわたり、根の治療の基本をお話しました。

1.根の病気は根の中が細菌感染したことが原因で起こる。

2.治療は、根の中の細菌を取り除くために行われる。

3.治療中の細菌感染は、治療成績を下げるので対策が必要。

4.細菌感染を防ぐために、隔壁とラバーダムは有効な処置。

5.治療は、根の中の細菌を取ることに意味がある。薬はメインではない。

 

 

難しいお話を2回にわたり読んでいただき、ありがとうございます。
お疲れ様でした。

これからの皆様のお口の健康に、いつか少しでもお役に立てれば幸いです。

 

お口にストレスのない、健康で楽しい時間を過ごせますように

藤井歯科医院・副院長
藤井芳仁

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