予防歯科(PMTC編)

こんにちは。

前回、お口の健康を守るためには、ご自身で行うセルフケアと、
定期的に行うメンテナンスがとても重要なことをお話ししました。

今回は、メンテナンスで行うPMTCについてのお話をします。

PMTCとは

Professional Mechanical Tooth Cleaning
専門家にによるー機械的なー歯のー掃除

です。

歯の表面には、バイオフィルムという、細菌が集まって作った膜が作られます。
台所の流しの隅のヌメヌメも、バイオフィルムです。

歯の表面に、あのヌメヌメの薄い膜ができるのをイメージしてみてください。
気持ち悪いですね。

あのヌメヌメの膜を取るのが、PMTCの主な目的とされています。

 

もっと簡単に言ってしまうと、
歯科医院で、とにかくピカピカに掃除する。
ということです。
すっきりして気持ちいいものですよ。

 

たまに受けると、
よし!これを維持できるように、メンテナンスを自分でも頑張ろう!

と、自分へのモチベーションアップにもつながります。

PMTCの方法

PMTCの前には、

スケーリング:水を出しながら使う機械で行うクリーニング(柔らかい汚れや浅いポケットの歯石)

や、

SRP:鎌のような器具で一本ずつ歯石をはがし取っていくクリーニング(硬い歯石やポケットの奥深くの歯石)

を行い、細菌性の因子をしっかり取り除きます。

そのあとで、PMTCとして、
主にクルクル回転する道具とペーストを使って、歯の表面のバイオフィルムを取り除き、
歯を磨き上げていきます。

IMG_2287

このほかにも、細かいところに入り込む三角形の回転器具や、フロスなどを使って、
ご自身でできない部分を徹底的にクリーニングします。

 

実際には、プラークや歯石のつき方、歯肉の炎症の程度などに応じて、
行なう処置は、一人ひとり違います。

その方に合った方法でクリーニングしたり、説明をします。

PMTCの本質

PMTCは、ただ漫然と、お口の中を一つの「全体」と捉えて、
その「全体」のバイオフィルムを除去するのではなく、

大切な事は、

一人ひとりでそれぞれ違うリスク部位(リスクのある歯)や、それぞれの歯面に対して、
適切な道具を選択してクリーニングすることです。

 

そして、一人ひとりで違うリスク部位、リスク歯面をご本人に知ってもらい、
その部分のセルフケアの方法を、練習・確認し、クリニックを出た後にも、
自分で維持管理できるようにすることです。

予防歯科の基本

  • 一人ひとり違うリスク部分のクリーニングを定期的に行う
  • メンテナンスでお会いする時には、リスク部位・歯面をお伝えし、セルフケアの方法を確認する

これを継続することで、リスク管理を徹底し、虫歯や歯周病を防ぐのが、
予防歯科の基本ですね。

 

お口の環境は一人ひとり違いますから、
一人ひとりに合わせたPMTCやセルフケアの練習をするのは、当たり前ととれますよね。

 

そのためには、患者さん一人ひとりの

  • 歯並び
  • 歯ぐきの位置、歯ぐきの質
  • 歯の形
  • 生活リズムや生活習慣
  • 食生活の傾向
  • 歯磨き習慣、歯磨きの癖、道具の使い方

などを、担当歯科衛生士や歯科医師が把握する必要があります。

患者さまの利益

患者さまからたまに伺うのが、

今まで通っていた歯医者さんでは、ちゃんと3ヶ月に一回掃除を行っていた。
毎回、特に何か言われることもなく、15分くらいクリーニングを受けていた。
だから自分は大丈夫だと安心していた。

というお話です。

 

そして、こういう経過のある方が
虫歯や歯周病に罹っていることが多いのが、とても残念です。

リスク部位へのセルフケアの方法のお伝えや、意識付けがないままに、
安心したまま時間が過ぎ、その間にリスク部位には着実に細菌が蓄積して、
虫歯や歯周病ができてしまうのですね。

一人ひとりに応じた予防プログラムの中で、メンテナンスを受けて、
大切なお口を守りましょう。

 

「お口を守りたい」とお考えの方が、せっかくクリニックに足を運んでいるのに、
ただ掃除を受けるだけで、何も知識・情報を持ち帰らずに時間を過ごすのは、
とてももったいないと思ってしまいます。

 

たくさんである必要はないと思います。
何か一つでもいいので、健康に結びつく知識を持ち帰れると、

クリニックで過ごす時間が、
ただ綺麗にするだけの時間から、その後継続して患者さまの役に立つことのできる意味のある時間に、
生まれ変わると思います。

この二つの時間の意味は全く違うと思うのです。

 

患者さまが時間とエネルギーを使っている分、
持ち帰る利益が最大になるように、時間を過ごしたいですね。

 まとめ

  • PMTCでバイオフィルムを取り除くことで、虫歯や歯周病を防ぐ。
  • 合わせて一人ひとりに行う、リスク部分への対策がとても大事である。
  • 対策とは、リスク部分のPMTCと、そこに対するセルフケアのアドバイス。
  • メンテナンスで過ごす時間は、最大の利益が生まれる時間にする

病気になってから慌てて対策するのではなく、
なる前に予防して、病気に苦しむ時間を減らし、楽しい時間を長くしましょう。

 

今日もお疲れ様でした!

皆さまが快適なお口で、楽しい毎日を過ごせますように
藤井歯科医院・副院長
藤井芳仁

名古屋市天白区植田
歯周病、インプラント、審美歯科、歯内療法、予防歯科、
総合治療の
「大切な歯をできるだけ削らない、残す」藤井歯科医院

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です