歯の間のむし歯をダイレクトボンディングで治療
こんにちは。
歯の間のお掃除はなさっていますか?
デンタルフロスや歯間ブラシで行うのですが…、正直、面倒ですよね。
楽にできる方法があればいいのですが、残念ながらそのような方法はないのです。
やるしかないんですよね。。。泣
私はほぼ毎日、患者さんに歯の間のセルフケアの習慣化について、お話ししています。
みなさん初めは苦戦します。
運動や早起きが体にいいことはわかってはいるけど、なかなか習慣化できないのと同じですね。
「それをしている方が快適。」と感じ始めれば、あとは自然に習慣化できると思うのですが、そうなるまでがなかなかスムーズにいかないことが多いです。
むし歯や歯周病にかかり、辛い治療を経験して初めて習慣にできる方もいらっしゃいますが、できればそれは避けたいものです。
今回ご紹介する患者さんも、残念ながら、治療の必要なむし歯ができてしまい、その後で習慣にできました。
私が患者様にできることは、
- この先、むし歯や歯周病にかからないための予防方法をお伝えし、実践できるまでサポートすること。
- 充実した毎日を過ごすために、健康な心と体を維持する方法をご提案すること。(栄養学、心のあり方など)
- 精密な総合治療を行い、高いレベルの治療結果をお渡しすること。
- 深いコミュニケーションによって、治療ゴールの明確化とその共有をし、患者様の安心、納得を提供すること。また、そのプロセスを大事にすること。
- これらの実践のために、ゆとりのある時間配分の医院を維持すること。
1日の来院患者数は10人ほど、私の1日の診察人数は4−5人、お一人90−120分とすること。
と考えています。
患者様には治療に向かう心持ちを、ご自身のこととして主体的に捉え、主にセルフケアを頑張っていただきたいです。
そして、健康で明るい未来を手に入れて欲しいです。
私は私ができることを、最大限追求します。
ここからは、治療の紹介です。
治療前には、歯周病基本治療(セルフケアの見直しと練習+クリーニング)をします。
その結果、デンタルフロスも習慣にすることができました。
ホッとひと安心です。
今後も習慣が続くように、長期的にサポートを続けます。
治療ステップに話を移します。
まず全体を軽くクリーニングしたあと、
ラバーダムを設置します。(水色のシートを設置し、唾液のない清潔な世界を作る)
ラバーダムについては、過去の記事(大臼歯のダイレクトボンディング)で解説しています。
これで唾液(=治療の妨げになる水分と細菌)の影響は無くなり、治療のための環境作りはできましたが、完全ではありません。
ラバーダムをする直前までは、唾液や食べ物などの様々な汚染物に囲まれていて、歯の表面にはそれらが付着しています。
このまま治療を始めれば、治療中の細菌感染や接着力の低下につながり、結果的に長持ちしない治療結果をお渡しすることになってしまいます。
そのため、ラバーダムを設置した後に、十分なクリーニングをします。
英語では、decontaminationといいます。
汚染物の除去、という意味ですね。
これでむし歯を削る準備が整いました。
もともと入っていた詰め物を削ります。
むし歯の入口が見えてきました。
全て削ると、
歯ぐき側にも深いむし歯です。
詰め終わったのが、こちら↓
レジン(詰めたプラスチック)は歯と段差なくスムーズに移行しています。
フロスもスムーズに使えて、セルフケアをしやすい環境を作ることができています。
ラバーダムを外し、
かみ合わせの確認と調整を終えました。
お口の健康にとって、理想なのはむし歯を作らないことです。
しかし、むし歯ができてしまったら、原因を明確にし解決しましょう。
大事なことは2つです。
- 予防習慣を身につけ、継続して防ぐこと。
- むし歯で失ってしまった歯は、できるだけ長持ちする理想の治療を受け、再治療を防ぐこと。
これからも、患者様のお口の健康を生涯にわたってサポートできるよう、
- 患者様の想いや将来像の共有を含めたコミュニケーション。
- 治療計画の相談、患者様による決定、その共有。
- 原因解決、予防習慣のサポート、快適で長持ちする治療結果とそのフォローアップ。
にこだわりたいと思います。
そして質の高い医療を提供できるよう、学び続けます。
皆さまが快適なお口と健康な体で、楽しい毎日を過ごせますように
YF DENTAL OFFICE
名古屋市千種区池下 ナゴヤセントラルガーデン内
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「大切な歯をできるだけ削らない、歯と神経を残す」歯医者|YF DENTAL OFFICE投稿タグダイレクトボンディング, ラバーダム, 名古屋, 歯医者