審美修復：大きな虫歯をセラミックスで白く回復！

こんにちは。

今日はむし歯治療のお話です。

奥歯にできた大きなむし歯を、セラミックスを用いて治療しました。

さっそく、治療の順に見ていきましょう。

左から２本目の歯がむし歯です。過去に治療を受けている部分もあるようです。

今回治療が必要なのは、写真左から２本目。
中のむし歯が、うっすら黒く透けて見えています。

以前むし歯になって治療してあるようです。
しかし、その詰め物の奥でむし歯が再発していると考えられました。

一度治した歯が再びむし歯になることは、経験したことのある方もいらしゃるかもしれません。
しかし、過去の治療のことを忘れるほど時間が経ってから再発することが多いですよね。

そのために、再発したことを、「仕方ないこと」や、「歯磨き不足」なんて考えてしまいがちです。
または、歯科医師から「深いむし歯だったから再発しましたね。」と説明を受けたり。

でも、今回は、詰め物を外してみると…

中では大きくむし歯が広がっていました。

一番奥が黒くなっています。

歯の内部が黒くなっています。
黒くなっているのは、細菌感染している歯と考えられます。

これは、仕方ないこと、や、歯磨き不足でしょうか。

むし歯は、むし歯菌による細菌感染症です。
むし歯菌がいなければ、発生することはできません。

治療によって

• むし歯菌が完全に取り除かれ
• 清潔に処置をされ
• 周りからの細菌の侵入がないように緊密に封鎖されれば

むし歯の再発は最大限防ぐことができます。

むし歯を全て取り切ります。

削り過ぎないようにむし歯染色液で確認しながら注意して、むし歯を全て削り取ります。

右端に見える黒いものは、歯ぐきからの細菌を含んだ血液などが歯に入らないようにするための、
歯肉圧排糸（しにくあっぱいし）が、ポケットに入れてあるのが見えています。

このあと、コンポジットレジンを歯と接着することで、
大きく失われた歯を復元し、神経を守ります。

大きく開いた穴をポンポジットレジンで保護し、セラミックスが入るための全体の形を作ります。

そして、セラミックスが入るように形を作ります。

精密に製作したセラミックスを、セラミックス用の接着剤で歯に接着します。

セラミックスによって歯が回復されました。

この写真はセットから約１０ヶ月経過した時の写真です。
大きな変化はなく、セラミックスに触れている周りの歯ぐきも健康な状態を保っています。

保険診療の銀歯で治療すると、このようになります。

我が国の保険診療で行われる銀歯の治療。

色がシルバーなだけでなく、歯と銀歯の適合が甘いため、治療後に細菌の侵入が起こりやすいです。

セラミックスの治療というと、歯が白いことはイメージしやすいと思います。
しかし、

白いだけでなく、銀歯よりも精密に作ることができるために、
歯との隙間を少なくぴったり入れることができ、再びむし歯になるのを防ぐことができます。

（もちろん、毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアは必須です。）

これは、むし歯治療にかける時間を十分に確保でき、精密な治療のための必要な処置を十分に行えるからです。

本来、歯は白く、そして治療が済んでいるなら再発はしない状態であるべきです。

そのような理想な状態で治療を終えて、健康を維持するためには、
精密な治療と、本来の生体に近い材料の選択をしたいものです。

そのためには、大前提として、
ご自身のむし歯の状態をちゃんと説明してくれて（できれば写真や動画で見せてくれて）、
治療法の選択肢とそれぞれの特徴を十分説明してもらってから、治療を受けたいですね。

むし歯治療に不安があったり、白く治したいけど見えるところから計画的にしたい、
などお悩みがございましたら、どんなことでもご相談ください。

ご希望を十分に伺い、状態や治療内容について納得いただいた上で、
お一人ひとりに合った治療計画を立てて、進めていきます。

お疲れ様でした。
今回も、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

素敵な日曜日をお過ごし下さい！

皆さまが快適なお口で、楽しい毎日を過ごせますように
藤井歯科医院・副院長
藤井芳仁

名古屋市天白区植田
歯周病、インプラント、審美歯科、歯内療法、予防歯科、総合治療の
「大切な歯をできるだけ削らない、残す」藤井歯科医院