再植、移植の講演会に参加しました。

7/2(日)に、再植と移植についての講演会に参加しました。

 

再植というのは、転倒などの事故で歯が抜けてしまった場合に、歯を元の位置に戻すことです。
抜けた後の適切な対応と、その後の経過観察、しかるべき処置が必要です。

移植は、抜歯の必要がある歯を抜いたあと、主に親知らずを抜いた部位に移し、機能を回復する方法です。

この日は、3人の先生より2時間くらいずつ、ご講演がありました。

 

まずは1部目、移植・再植といえば、月星先生。

多くの再植のケースを、その後の変化を長期間、細かく観察する中でわかってきた、歯の周囲組織、主に骨の変化について、大変勉強になるお話をいただきました。

この変化は、インプラント治療の後の安定した歯周組織のためにも共通する、とても大事な考え方でした。

 

外傷を受けた後の治癒機転からは、基本的で大切なことを多く学びます。

特に、外傷後の歯、神経、骨が治る過程を学ぶことは、むし歯治療、歯周病治療、根管治療、インプラント治療、移植治療と、ほとんどの歯科治療において、

正確な診断、きれいな治り方(短期間で痛みの少ない治癒)、安定した予後につながります。

 

続いて2部目は、
大阪の外賀先生から、根管治療で使う新しいシステム(エンジンとNi-Tiファイル)について、
具体的に解説をいただきました。

撮影禁止だったので、画像はありません。

 

歯の中の神経は、まっすぐであることは少なく、曲がった形をしています。

その曲がった神経管を、元の形を崩さないように、なおかつ、短時間できれいに処置するために、これまで様々な機械が開発されています。

今回はその中で、最新の機械の解説でした。
特に移植する親知らずは根が曲がっていることが多いので、こういったシステムの恩恵は大きいです。

 

第3部は、泉先生より、

歯の移植治療における、

CTデータ
シュミレーションソフト
3Dプリンタ

を使った、オペのシュミレーションシステムについての解説でした。

インプラントではCTデータからサージカルガイドを作って、
より安全確実に、スピーディにオペを行う方法はすでに普及しています。

 

移植は、元々生えている既に形の決まっている親知らずを、抜いた部位に移植します。

その時、歯を抜いた骨の穴に親知らずが入るように、骨を削って適合させる必要があります。

この適合作業は時間がかかることも多く、移植の難しさの一つです。

今回のシュミレーションシステムは、
特に、この作業をシンプルに素早く行うことができるのが、最大のメリットです。

 

 

移植、再植の勉強に浸かった一日は、とても楽しかったです。

学んだことを、日々の診療に活かしていきたいと思います。


皆さまが快適なお口と健康な体で、楽しい毎日を過ごせますように
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