日曜日は、再生医療の講演会に出席しました。

こんにちは。

先日の日曜日は、
日本自家歯牙移植・外傷歯学研究会とCEセミナーOB会の合同研修会に参加しました。

今回は、東北大学大学院・口腔保存学講座教授、斎藤正寛教授によるお話で、
「歯科領域における再生医療実用化研究の現状と課題」という内容でした。

 

講演では、再生医療の最先端とその基本となる考え方や、
現状と今後の課題について、詳しく教えていただきました。

歯科でいう再生医療とは、現在のところ、
歯髄(歯の神経)や歯周組織(歯ぐき)の再生がメインです。
失われてしまった歯や骨を再生するための理論について、わかりやすくご講演いただきました。

 

また、現在取り組んでいらっしゃる研究課題と、大学での教育についても教えていただけました。

これからの歯科の質をより上げるために、
大学という教育期間を修了した段階で歯科医師が持つべき要素と、
そのために必要な教育システム、現在の東北大学歯学部での取り組みについてお話を伺いました。

国家試験に通るための「教育」だけでなく、
歯科医師としての本来あるべき教育をどう実現するか、
両者がイコールではないところが、日本の大学教育の難しさなのでしょうか。

 

他に、全身疾患と歯科疾患、特に慢性炎症である歯周病との関わりについても、お話を伺うことができました。
この内容は、ちょうどこのブログでここ2週間取り上げている内容でしたので、そのタイムリーさに感動してしまいました。
全身疾患と歯周病の関連について、改めて細かく整理することができ、とても勉強になりました。

 

講演後のディスカションでは、本来生体の持つ創傷治癒(そうしょうちゆ=治ろうとする力)のメカニズムと、再生医療の考え方の交わりについて、熱い議論が交わされました。

生体が自らを治そうとしている創傷治癒のメカニズムをしっかり理解した上で、
そのために必要な下準備をするのが歯科医療である、という基本の考え方は変わることはないことを確認できました。

 

歯科治療が体を治すのではなく、生体が治癒力で治します。

生体の治癒のメカニズムを正しく理解し、
そのために必要な環境を整えるのが、歯科治療であるというわけです。

 

新しい知識を知り、
そして、歯科治療において大切なことを改めて確認できた、有意義な日曜日でした。

 

皆さまが快適なお口で、楽しい毎日を過ごせますように
藤井歯科医院・副院長
藤井芳仁

名古屋市天白区植田
歯周病、インプラント、審美歯科、歯内療法、予防歯科、
総合治療の
「大切な歯をできるだけ削らない、歯と神経を残す」歯医者|藤井歯科医院